ウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは、「身体的、精神的、社会的に良好な状態」を言います。
単なる健康や病気のない状態以上に、幸福感や満足感など感情も含まれます。

人事におけるウェルビーイング
人事の観点から見ると、ウェルビーイングは個々の従業員が「心身ともに健康で、やりがいや意欲を持って働ける状況」を指します。
人事の観点でウェルビーイングを高めることで下記のような効果が得られると考えられます。
- パフォーマンス向上:
健康で幸福な従業員は、仕事の効率が高く、業務に積極的に取り組むと言われています。
ウェルビーイングが高い職場では、従業員の集中力やクリエイティビティも向上し、生産性の向上に繋がります。 - 離職率の低下:
ウェルビーイングに配慮した職場は、従業員の満足度が高く、定着率も向上すると言われています。
これによって、企業は人材の流出を防ぎ、長期的な成長を支えることができます。 - メンタルヘルスの改善:
職場でのストレスや過労によるメンタルヘルスの問題は大きな課題です。
ウェルビーイングに配慮することで、従業員がストレスを軽減し、心理的に安定した状態で働けるようになると言われています。 - 企業のブランド強化:
ウェルビーイングを重視する企業は、魅力的な職場環境を提供できるため、優秀な人材の採用にも有利であると言われています。
従業員の幸福感が高い職場は、評判が良く、外部からも評価されやすいです。
ウェルビーイングに関するおすすめ書籍
「ウェルビーイング」(著者:前野隆司, 前野マドカ)
日本のウェルビーイング研究の第一人者の前野夫妻による書籍。
- 「ウェルビーイング」の概念そのものに深く焦点を当てて、ウェルビーイングを「幸せ」や「充足感」として幅広く捉えている
- 心理学や哲学をベースに、心と体の健康をどのように維持・向上させるかについて広範に解説している
- 個人の内面に向き合い、幸福を感じるためのメカニズムや、自己成長を促すためのアプローチが記載されている
「ウェルビーイング・マネジメント7か条」(著者:及川美紀, 前野マドカ)
- ビジネスシーンや組織運営において、ウェルビーイングを高めるための具体的なマネジメント方法が7つの指針としてまとめられている
- 経営者やリーダー、マネージャーが組織全体の幸福感を向上させ、チームの生産性やメンタルヘルスを保つための方法論が紹介されている
「職場のウェルビーイングを高める 1億人のデータが導く『しなやかチーム』の共通項」(著者:ジム・クリフトン, ジム・ハーター)
- 1億人のデータを分析し、成功するチームの特徴を明らかにするデータドリブンなアプローチを採用した書籍
- 職場におけるウェルビーイングとチームのパフォーマンスの相関関係を探り、ウェルビーイングがチームの生産性にどのように影響を与えるかを解説している
「ウェルビーイングのつくりかた」(著者:渡邊淳司, ドミニク・チェン)
- ウェルビーイングをデザインという観点から捉え、テクノロジーやクリエイティブなアプローチを取り入れた新しい視点の書籍
- デザインやテクノロジーを通じて、どのようにウェルビーイングを創り出すかに焦点を当てている
書籍以外でウェルビーイングを学ぶには
書籍以外でウェルビーイングを学ぶなら、おすすめは元ユニリーバのCHROを務めていた島田由香さんの発信。
ユニリーバ時代から社員のウェルビーイングを実現するための施策を展開されていたり、
ユニリーバを卒業して独立した今も、ウェルビーイングに関する事業をされています。


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